「悲しいお知らせ」の現場の総仕上げ

「悲しいお知らせ」の現場もいよいよ佳境だ。

先日、なんとかTQH33を設置した現場。 炉台や炉壁は当店では受注しておらず、建築工事で行うことになっていたのに、設置工事の当...

これまでも屋外側の煙突工事の際に、野地板が開口されていなくて、結局その大工仕事まで私がやる羽目になって、大幅に時間がかかったり、室内の煙突工事の際には内部足場を撤去されて、二連梯子で作業したりと、散々な思いをしてきた。

当初の予定では昨年末に工事予定だった案件。部材を取り揃えていつでも工事できる体制で待機していたのだけど、屋根の上にもしっかり積雪していて、全...
先日、「足場を外すから3日以内に煙突工事して」と現場監督から言われた現場の工事に行ってきた。 二連梯子をかけても届かない高さの...

先日の薪ストーブ設置工事の際は、段差の炉台で、なおかつ炉壁がないというびっくりな状況だった。

施主さんへの建物の引き渡しまで1週間を切って、工事できる最終日のギリギリに遮熱板の取り付け工事に行くことになった。前日に、施工方法と、到着時間として朝10時に現場に行くことを現場監督に伝えて了解を取り付けておいた。

にもかかわらず、当日10時現場へ行っても、現場の鍵は開いてなくて、監督は「ちょっと待ってて」と言って他の現場へ行ってしまった。

鍵さえ開けておいてくれれば、現場監督が戻ってきて現場で最終確認するまでの間に工具や部材を搬入しておけるのだけど、戻ってくるまでの30分間何もできずに待機することになってしまった。

監督の立場に立てば、複数の現場を抱えて忙しいのと、鍵を開けておくと他の職人が入って、引き渡し直前のクリーニングが入った現場を荒らされるからということだろう。

現場監督が戻ってきたら「大和張りになっている内装の壁材の薪ストーブの回転するときに干渉する1枚だけを取り外して遮熱板をつけてくれ」ということだった。「遮熱板は鉄骨でで25ミリ浮かしているので、側面の一面の全部の壁材を剥がさないと意味がない」と伝えても理解してくれなくて、遮熱板を積んできた軽トラへ再度戻って、現物を見せて説明して、ようやく理解してくれた。「全部剥がすのなんて、そんなことできるの?」って言われたけど、そうしないと薪ストーブが回転しないので、やるしかない。そのつもりで道具を揃えてきたし、1枚剥がすのも4枚剥がすのも、ほぼ同じことだ。

ネスターマーティンのTQH33は自由に回転するのが特徴の薪ストーブなので、回転しない設置だと魅力が半減する。

薪ストーブ側面とのクリアランスを確保する

切り込みを入れて、バールとハンマーで1枚づつ内装の壁面の仕上げ材を剥がしていく

内装壁面の板を遮熱板の高さで切断して取り外し

鉄工所に依頼して制作してもらった遮熱板

壁材を切り取ってできた隙間に遮熱板を取り付け

なんとかギリギリで納まった

施主さんへの引き渡し前日ギリギリに、なおかつ本来の機能を発揮させるギリギリの隙間で滑り込みセーフで無事に納めた感じだ。

工事の全ての段階において、トラブル続きでスムーズに行かずに苦労、苦戦を強いられた現場だ。

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