「悲しいお知らせ」の現場もいよいよ佳境だ。
これまでも屋外側の煙突工事の際に、野地板が開口されていなくて、結局その大工仕事まで私がやる羽目になって、大幅に時間がかかったり、室内の煙突工事の際には内部足場を撤去されて、二連梯子で作業したりと、散々な思いをしてきた。
先日の薪ストーブ設置工事の際は、段差の炉台で、なおかつ炉壁がないというびっくりな状況だった。
施主さんへの建物の引き渡しまで1週間を切って、工事できる最終日のギリギリに遮熱板の取り付け工事に行くことになった。前日に、施工方法と、到着時間として朝10時に現場に行くことを現場監督に伝えて了解を取り付けておいた。
にもかかわらず、当日10時現場へ行っても、現場の鍵は開いてなくて、監督は「ちょっと待ってて」と言って他の現場へ行ってしまった。
鍵さえ開けておいてくれれば、現場監督が戻ってきて現場で最終確認するまでの間に工具や部材を搬入しておけるのだけど、戻ってくるまでの30分間何もできずに待機することになってしまった。
現場監督が戻ってきたら「大和張りになっている内装の壁材の薪ストーブの回転するときに干渉する1枚だけを取り外して遮熱板をつけてくれ」ということだった。「遮熱板は鉄骨でで25ミリ浮かしているので、側面の一面の全部の壁材を剥がさないと意味がない」と伝えても理解してくれなくて、遮熱板を積んできた軽トラへ再度戻って、現物を見せて説明して、ようやく理解してくれた。「全部剥がすのなんて、そんなことできるの?」って言われたけど、そうしないと薪ストーブが回転しないので、やるしかない。そのつもりで道具を揃えてきたし、1枚剥がすのも4枚剥がすのも、ほぼ同じことだ。
ネスターマーティンのTQH33は自由に回転するのが特徴の薪ストーブなので、回転しない設置だと魅力が半減する。
切り込みを入れて、バールとハンマーで1枚づつ内装の壁面の仕上げ材を剥がしていく
施主さんへの引き渡し前日ギリギリに、なおかつ本来の機能を発揮させるギリギリの隙間で滑り込みセーフで無事に納めた感じだ。
工事の全ての段階において、トラブル続きでスムーズに行かずに苦労、苦戦を強いられた現場だ。
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