ルーフスライドサポートの取り付け方法を変えてみた

今回の記事は、新宮商行SCS匠の煙突部材を使った、煙突工事の際のチムニー内部の固定金具【ルーフスライドサポート】品番543731の、実際の取り付け方法についてのマニアックな内容なので、一般ユーザーにはあまり意味がないかもしれない。DIYで煙突工事する人の参考にしかならないだろう。他の薪ストーブ屋さんが見たら「今さら気がついた?うちは、とっくの昔からやっているよ」という内容かもしれない。

これまでは事前にチムニー内寸の寸法を計測して、地上でルーフスライドサポート、その寸法より少し短めのサイズでボルトで仮組みして、形に近い形に組み立ててから、屋根の上に持って行って、チムニー上端にコーチボルトで固定していた。屋根の上でルーフスライドサポートを組み立てる際にボルトを落としてしまうリスクを排除するためだ。

しかし、この方法には難点もあって、チムニー内寸より少し短めに仮組みして、実際にチムニー内部に取り付けようとして伸ばす時に調整範囲を超えてしまっていて、内寸に合わせて伸ばしきれなかったり、逆に内寸ギリギリでチムニー内に入らなかったりして、結局仮組みしたボルトの位置を変更せざるを得ないことも、意外と多く発生していた。

また、完成形に組んでしまうと、意外とチムニー上部に一人で確実に各方向の水平を保ちながら固定する作業が難しい。

そこで、今回の現場では、これまでとやり方を変えてみた。ルーフスライドサポートを組み立てずに、バラバラの状態で屋根の上に持っていき、屋根の上で片割れのパーツを一つづつ組み立てながら、順次固定していくやり方にしてみた。実際にやってみないと、作業性やメリット、デメリットが判らないので、試してみた。

ルーフスライドサポートの片側だけ先に取り付け

考えてみれば、メトスの固定金具【インナーサポート】SINSP2の取り付けは、まさにこの形だ。

通常の角トップのサイズに合わせて作ったチムニーの場合には、L型のインナーサポートという金具を使って煙突を固定する。これはチムニー内部の上部の...

この金具の水平は厳密に取る

片割れの金具は先に取り付けた金具の上でスライドさせる

ボルトで仮止めしつつ、コーチボルトでチムニー上端に残りの片割れを固定

ルーフスライドサポートに煙突を取り付ける

このようにパーツを分割して取り付ける方法は、スムーズかつ確実に作業できて、事前に想像していたよりも作業性が良かった。今後は、このやり方で施工してみようと思っている。

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