新宮商行SCS匠の煙突部材で今年から新発売された【煙道内振れ止め金具】品番543787というパーツを使ってみた。このパーツは、煙突を煙道内に取り付けた後に施工できて、なおかつ、左右方向、前後方向のどちらでも自由自在に位置を後から調整できるような非常に便利な設計となっている。
このパーツが発売される前には、チムニーの天端に煙突を取り付けるための部材【ルーフスライドサポート】品番543731を、室内側の煙道内でも使っていた。こちらのパーツは、煙突を取り付ける前に煙道内に固定する必要がある。金具を固定してから、煙突を通すのだけど、上下の金具の位置が少しでもずれてしまうと、煙突が垂直にならなくなる。かなりシビアで精密な作業が要求される。また、上側(屋外側)の金具を取り付けた後に、下側(室内側)の金具を取り付けて、再び煙突を通すために屋根に上がると、屋根と室内を何度も往復する必要があって、作業時間もかなりかかってしまっていた。
何の問題なく施工できても、手間と時間がかなりかかるルーフスライドサポートの取り付け作業だけど、下げ降りで下側の金具の位置を上側に合わせたつもりでも、何故か位置がずれていて、煙突を通すと垂直にならずに、下側の金具に干渉してしまうこともある。この場合は、煙突が垂直につかないので、下側の金具の取り付け位置を修正する必要がある。
また、金具面で糸を垂らす場合は、無理な姿勢での糸の読み取りをせざるを得ない環境で、位置がずれていたり、金具と糸が接している状況で糸の位置をずらしてしまっているということがある。
チムニー内を通すために二本組んだ煙突を、屋根の上で一度取り出して、ばらして安全な地上に降ろして、室内側の金具の位置を修正して、再び煙突を屋根の上に上げて煙突を組んでチムニー内に入れるわけで、この場合の時間のロスと精神的ダメージは極めて大きい。
そこで、新発売のパーツを使ってみたら、上記の問題があっさり解消されて、スピーディに正確、確実に作業が進んだ。屋根の上での作業を終わらせててから、室内側の作業へと移れるようになった。今後は、室内側の煙突固定の選定は、この金具の一択となるだろう。
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