ボイラー付きの薪ストーブを撤去して、別の機種に入れ替える案件の実作業にいよいよ入る。
入れ替え後の機種に合わせて、別に煙突貫通穴を壁面に開けるというプランも施主さんは考えていたようだけど、それだと膨大な費用と工期がかかってしまう。
そこで、既存の煙突をそのまま使えるようなプランを考えてみた。そのためには、メーカー不明な謎の煙突の末端部分を加工する必要がある。既存のボイラー付きの薪ストーブの口元専用の処理がされていて、普通の二重断熱煙突のようには接続できないのだ。けっこう加工に苦労することは予想できたけど、一番合理的かつ、美しい方法でいきたい。
金属をサンダーで切断したり、曲げたり、叩いたりと、激しく金属粉や、金属片が飛び散るのは容易に想像できるので、室内の柔らかな木材部分をしっかりと保護した。ブルーシートや毛布の養生だと、落ちた金属片が、切断時の摩擦熱で、養生を溶かすリスクがあるので、その部分はベニヤ板やダンボールを使った。
通常の施工だと、二重断熱煙突の末端にシングル煙突のアダプターが接続されているだけなので、軽く回せば簡単にアダプターを取り外して、二重断熱煙突の末端が出てくるのだけど、この現場のメッシュの断面のアダプターは全く動く気配がない。
シングル部分を二重断熱煙突が飲み込んでくれれば、割と簡単に接続できるのだけど、既存の薪ストーブの口元の直径に合わせているようで、リベット止めで直径が太くなっていたので、飲み込んでくれない。リベットを切断して、二つ重なっていた外側のシングル煙突を取り外してから、切れ込みを入れて叩いて回してみても、全く回って外れる気配がないので、最終的には、内側のシングル煙突を、飲み込みに必要な長さだけ残して切断することにした。
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