角トップは、丸トップとでは、煙突掃除の仕方も全然違う。
角トップは雨仕舞には有利だけど、煙突掃除の時は、室内側からブラシを突いただけでは、処理できない。
角トップ本体の内部に堆積した煤や、スリット内側の防鳥網の煤の掃除も忘れないようにしたい。
通常の煙突掃除用のブラシでは、そこまで届かないので、屋根の上でトップへのアクセスが必須となる。新築の場合はアクセス経路の確保、足場を組まなくても煙突掃除できるかどうか、設計段階から慎重に見極めよう。
煤を中央に集めて、煙突内に落としてしまうのが合理的だ。
このように、煙突掃除の時に屋根の上の煙突トップへのアクセスが必須なのが、角トップだ。
丸トップで室内側から煙突掃除できる方が便利で楽かもしれないけど、必ずしも良いことばかりではない。掃除をしている自分のところに煤が落ちてくるので、煤の量によっては室内の広範囲に煤が飛び散って、薄っすらと家の中の広範囲に渡って堆積して、その後の部屋の煤の掃除が大変になったりすることもある。万一煤が飛び散った場合は、濡れた雑巾などで処理しようとすると、黒い汚れが広がってしまうので要注意だ。この場合、煤を掃除機で吸い取って、こすらないのがお勧めだ。
一方で、角トップで炉内に煤を落とした場合は、あらかじめ新聞などで受けておけば、丸めてビニール袋に回収できるので、ほとんど室内側を汚さなくて済む。屋根の上にアクセスするのは大変かもしれないけど、室内側からやって部屋の中が煤だらけになるリスクが低い。
一長一短で、ケースバイケースなので、新築での設計時に、丸トップにするか、角トップにするかは慎重に検討しよう。
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