縦棒葺き板金屋根の場合のチムニーの雨仕舞

屋根の上にチムニーを造作して、角トップで仕上げるのが雨仕舞の観点からはベストの仕様と言える。

角トップ上部に蓋がついていて、側面のルーバーから排煙されるので、囲いフラッシングと違って、煙突とフラッシングの取り合い部分をコーキングや防水テープに頼る必要がないので、半永久的に雨漏れの心配がない。このメリットはかなり大きいと思う。

囲いフラッシングの場合は、その構造上、どうしてもフラッシングと煙突の取り合い部分をコーキングや防水テープで処理する必要がある。10年程度は問題ないが、20年、30年という長期的な視点で考えると、雨漏れのリスクが残ってしまう。煙突掃除の時に屋根に上った際に定期的にチェックすると良い。

チムニーを造作する場合、屋根材の種類によって、屋根面とチムニー側面の板金の処理が違ってくる。縦棒葺きの板金の場合は、棒と棒の間の谷部分に雨水が流れてくるので、その部分の処理が板金屋さんの腕の見せ所だ。谷部分がないように棟からカバーをかけるような施工をすると、やりやすい。

縦棒葺き板金の屋根へのチムニー造作

水上側は棟から立ち上げて雪割りを設定

チムニー上部は三角の雪割りを設定しておくのがベストだ。積雪地方でなくても、雪割りを設定しておくと泥や葉っぱがたまらないでスムーズに流れてくれる。

側面の処理

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