薪ストーブの慣らし

薪ストーブの慣らしということで「構成部品の熱膨張の緩和のためにあまり温度を上げないで何度か焚く」ということが行われているけれども、あまり神経質になり過ぎることもないと思う。普通に焚けば、ゆっくり温度が上がっていくわけだし、それで自然に慣らしになっているはずだ。200℃まで焚いて一度消してを数回繰り返さないと壊れてしまうような薪ストーブは欠陥商品だ。それにそんな焚き方をしていたら、触媒機の場合は触媒の慣らしが全くできないということにはらないだろうか?
それよりも普段から適切な温度まできちんと温度を上げていく方が重要だ。薪ストーブは温度が低すぎても、高すぎても良くないのだ。
購入後初めて薪ストーブを焚く時や、シーズン初めてで適切な手入れをした後に初めて焚く場合には、表面に塗られた耐熱塗料や油が焼ける臭いが出て煙が上がったりする。締め切った室内だと家中が臭くなってしまう。慣らし焚きというのはそれを窓を開けて通気を良くした室内で焼く作業という意味合いの方が大きい。そういう煙や臭いが出ていないということは、温度が低すぎて慣らしにもなっていないということだ。寒くて耐え切れないような気温の時よりも、ちょっと肌寒い程度の時に窓を開けながら焚く方が慣らしにはふさわしい。
薪ストーブに張り付いているマグネット式のバイメタルの温度計だと薪ストーブ全体の温度が判らない。放射温度計と呼ばれる温度計を入手すると各部分の温度をリアルタイムで把握することができる。それにより、適切な温度管理をすることが重要だ。薪ストーブの機種により温度分布が違うので、自分の使っている薪ストーブの特徴をつかんでいこう。あまり高いものではないので、ぜひとも持っていたいアイテムの一つだ。

かわはら薪ストーブは全国

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