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3.強いドラフトを生む煙突を最適な配管で

シングルと断熱二重煙突の空気吸い込み量
では、「快適な薪ストーブライフ」を送る上で薪ストーブ本体より「強いドラフトを生む煙突」が重要なのはどうしてでしょうか。

それは「薪ストーブから排気された空気と同量の空気が薪ストーブに吸い込まれる」からに他なりません。

薪に含まれる「炭素」などと空気中の酸素が結びつき、薪は燃えて熱や光を発するわけですが、薪ストーブ内により多くの空気が勢い良く送り込まれるほうが「よく燃える」のです。

火吹き棒やうちわでかまどの火に空気を送り込んだり、刀鍛冶がふいごで炉を高温にするのと同じですね。

通常の使用時でも送り込まれた大量の空気により燃焼がよくなるのはもちろんのこと、空気を絞って長時間とろとろ燃やすことも可能になります。

庭にホースで水を撒くとき、ホースの口をギュッと潰すと隙間から水が勢い良く出ますが、それと同じことが炉内に吹き込む空気にも起こるのです。

狭くなった噴出孔から薪に勢い良く空気が送り込まれるため、ギリギリまで絞った燃焼が可能になります。

この煙突の善し悪しで生じる性能差は薪ストーブ本体の性能差では埋められないほど大きいのです。

冒頭でドラム缶の例を出したのはそういう理由からです。

排気温度が下がると煤がつく

煙突内に付着するスス

煙突内に煤が付着する一番の原因は「乾燥が不充分な薪を燃焼させること」です。

そしてシングル煙突などの「排気が冷える」煙突もまた煤の付着を加速させます。

これが酷くなると煙突が詰まってしまい煙が室内に逆流したり、ひどい場合は溜まった煤に引火して煙道火災を引き起こします。

実例をひとつお見せします。

煙道火災リスクなどデメリットしか無い

煙道火災

タール状に積み重なった煤が煙突を塞いでしまっています。
これではいつ煙道火災を起こしてもおかしくありません。

煙の逆流も室内や衣類に匂いがついてしまい大変ですが、1,000度近くになると言われる煙道火災を起こすと家屋全焼、隣家延焼のリスクがあります。

コストの安さからシングル煙突を選択される(もしくは知らないうちにシングル煙突が施工されてしまっている)ケースも多く見受けられますが、これから薪ストーブ導入をお考えの方は以下リスクを充分ご検討ください。

  • 燃えが悪く暖かくなるまで時間がかかる
  • 暖かくなるまで大量の薪が必要
  • 空気を絞ることが出来ず省エネ運転が出来ない
  • 煤の付着が多く頻繁な煙突掃除が必要
  • 煙突詰まりや煙道火災のリスク
  • 二重断熱煙突を使用した場合と同等の熱量を得るために費やすランニングコストの大きさ

これらのリスクはシングル煙突のコストの安さと見合っているでしょうか。

インテリアではなく「暖房器具」として薪ストーブを利用されるのであれば、数年、数十年単位で使用することになるでしょう。

施工時に生じる一瞬のコストだけでは比較せず、ランニングコストやメンテナンスコストを含めた「トータルコスト」で煙突をお選び下さい。

室内がシングル、屋外が二重煙突
図のように「室内だけシングル煙突」にされているケースも多く見受けられます。

どうしてこういう施工がされているかと言いますと、先述したような

「コスト面でのメリット(シングル煙突が安い)」

という理由のほかに、

「シングル煙突から逃げる熱が暖房に活かせる」

との考えもあるようです。

しかし煙突から発する(逃げる)熱は薪ストーブ本体から発せられる膨大な熱量と比べると「無視できるレベル」であり、先述した

「高性能な国産の二重断熱煙突を利用した効率的な燃焼」

とは決してトレードオフになり得ません。

シングル煙突から逃げる少ない熱を暖房に回すより、二重断熱煙突で薪ストーブに本来の性能を発揮させるほうが何倍も効率的で快適な環境が手に入ります。

「二重断熱煙突と比べるとランニングコスト含めシングル煙突にはデメリットしか無い」

というのが、かわはら薪ストーブ本舗の考え方です。

その根拠となるのが、当店での施工経験です。
当店では「室内側のシングル煙突を国産の二重断熱煙突へ交換する」施工を多くして参りました。

そして施工後は例外なく「体感できるレベル」で燃え方が劇的に改善されてきたのです。

かわはら薪ストーブ本舗ではシングル煙突から国産の断熱二重煙突への入れ替え工事を積極的にご提案し、実際に多数施工しております。

室内側の吹き抜け部分をシングル煙突での施工をされている方は是非当店にご相談ください。
燃え方の違いを実感いただけると確信しております。

体験談や裏付けデータはこちらのブログの記事を参照下さい。

出来るだけ排気抵抗を減らした配管経路

煙突を横引きするなら
ドラフトを強くして勢い良く排気を排出するのが煙突では何より大事だとお伝えしました。

薪ストーブと外気をつなぐ煙突はストレート、まっすぐなものがベストです。
排気抵抗が掛からないからです。

しかし薪ストーブを設置されるお宅の全てがストレートに煙突を設置できる環境にはありません。

そういう場合にはエルボやT型の煙突を使って折り曲げて配管することになります。

その場合は「横引き」(図のA部分)した2~3倍の長さを縦に取るようにします。

これにより、「横引き」の抵抗で弱められたドラフトをその後の縦引きで復活させるのです。

折り曲げ角度により抵抗を減らすケース

煙突の折り曲げ角度は45度で
お客様の設置環境を拝見し、可能であれば可能な限り排気抵抗を無くすべく上記のご提案もさせて頂きます。

煙突を90度の直角で曲げたものを使用せず、より緩やかでドラフトを殺さない45度の煙突を使用します。

二重断熱煙突なら同じではありません

ここまで二重断熱煙突のメリットをお話ししてきましたが、実際のところ生産国やメーカーによって大きく品質に違いがあります。国産のものは高温多湿な日本の環境に合わせて作られているので、雨水が継ぎ目から断熱材に浸み込んでくるようなことが起きにくく長期に渡って断熱性能を維持します。構造上、雨水の侵入するリスクのある海外製品の場合には、断熱性能が落ちてしまいます。

また、国産の煙突は加工精度が良いのでメンテナンス時の着脱性に優れています。

これらの性能、品質の違いは実物に触れていただければ、どなたでも実感いただけると思います。実際に店舗に【国産の二重断熱煙突】と【海外製の二重断熱煙突】の実物サンプルを置いてありますので、是非とも一度、手に取ってご覧下さい。煙突は施工後は、見た目はただの黒い管に見えて違いが判りにくいですが、コネクター部分(ジョイント部分)を、注意深く観察していただければ、違いは一目瞭然です。

生産国やメーカーによる品質の違いはこちらの記事をご覧ください。
二重断熱煙突なら、みな同じ?

かわはら薪ストーブ本舗では、特にお客様から指定のない場合には、標準部材として高品質な国産の二重断熱煙突を使って施工しております。具体的には「新宮商行」のSCS匠、または「メトス」「メイク」の高木工業所製の合計3社の部材の中から、現場の環境、設置状況に応じて最適な製品を選択しています。

新宮商行SCS匠公式ページ
メイク ヨツールパイプシステム公式ページ

お客様の環境にベストな設置方法を考えます

人間の身体と同じように、お客様の設置環境にはどれひとつとして同じものはありません。

かわはら薪ストーブ本舗がご提供するのは既製服ではなくお客様に合わせた「オーダーメイド」のサービスです。

着心地の良い服が心も豊かにするように、貴方にとって使い心地の良いベストな薪ストーブ環境をぜひ手に入れて下さい。

ご来店前には電話・メールでのご予約をお願いいたします。 TEL 090-3594-9210 予約制

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