Hetaは炎を入れなくても、見ただけで高性能が予感できるモデルです。
Hetaの仕様と外観
Hetaは小型モデルが中心のクリーンバーン(CB)機です。
バーミキュライトで覆われた炉内と、バッフルを二方向に流れていく排気経路が、この機種の高性能さを感じさせます。
背面の美しいデザインもポイントで、ワンレバーでシンプルかつスムーズに調整できるエアーコントロールを備えています。
10色のカラーラインナップからお選びください
heta社はホーロー加工会社からスタートしたメーカーですので、カラーラインナップが豊富です。
ラインナップしている3モデルはオーダーカラーを含めそれぞれ以下10色からお選びいただくことが出来ます。
雪 | 紅 | 苔 | 影 | 灰 |
霧 | 翠 | 海 | 渋 | 鉄 |
こちらをご利用頂くとより具体的にイメージして頂けます。
Hetaの特徴
主な特徴として、
- 燃費が良い
- 立ち上がりが早い
- 暑くなり過ぎない
- 気軽にカジュアルに使える
ことが挙げられます。
炎が好き、火を楽しみたいと思っていても
「薪ストーブを焚くと暑くなり過ぎて家族からクレームになるから焚けない」
という哀しい事態になることもなく、焚きたい時にサクっと焚いて満足できるのも大きな魅力だと思います。
シーズン始めや終わりに近づいた時期の“ちょっと肌寒い”くらいの時にも気軽に焚けるのは、炎好きな人にとって大きなメリットでしょう。
Hetaは少量の薪でもきれいに燃焼する
中型の薪ストーブをまともに燃やすには、ある程度まとまった量の薪が必要です。
一方Hetaはそもそも炉内が狭く、大量の薪を投入することができません。
ですがHetaに関しては、その小ささが決してマイナス方向にだけ働いていないのです。
小さい炉内のメリット
Hetaの小さい炉内が生み出すメリットとして
- 立ち上がりの早さ
- 少ない薪で温度が上がり燃費も良い
が挙げられます。
また、炉以外にも
- 操作レバーが1つで簡単操作
- 操作の質感も良い
- コントロールの幅も広い
- 結果使いやすい
という日常使用で感じる操作性の良さもあります。
これらの特徴は、今後どんどん増えるであろう新規格の住宅にはぴったりのストーブだと思います。
しかしそれは立ち上がりが早く燃費が良いこととトレードオフなので仕方がありません。
天板の温度は上がるタイプですので、「天板を使用しての煮込み」「湯沸かし」などは可能です。
そしてその程度焚いた際に部屋が暑くなり過ぎない程々の出力のものが、「その家とバランスが取れた良いストーブ」なのです。
薪ストーブユーザーならすぐに感じる高性能さ
先日ショールームにこれから薪ストーブを設置されるお客様がご来店されました。
薪ストーブユーザーのご友人も同伴されていたのですが、
「こんなちょっとだけくべても普通の薪ストーブなら意味がない」
というほど少量の薪でも、しっかり安定してHetaが燃えていることにその方も感心されていました。
このように、別機種を使用している既存ユーザーほど、Hetaの高性能ぶりをすぐに感じ取って頂けると思います。
少ない薪でも美しい炎
これまでHetaの炉内が小さいこと、また小さいが故に生じるメリットについてのべてきました。
しかしHetaの小さい炉内が産み出す最大の特徴は、
少量の薪でもしっかりと燃え、美しい炎を見せてくれること
なのです。
薪ストーブを経験しているユーザーにとって、これが本当に凄いことなのです。
美しい炎の秘密
デンマーク製の薪ストーブHeta Indpireは、ガラスいっぱいに綺麗なオーロラ炎が広がります。
一般的な薪ストーブの場合、炎は中央に集中する傾向があるのとは対照的な動きです。
このガラス窓いっぱいに広がる炎の秘密は
「バッフルプレートの左右に設けられた切り欠き」
にあります。
このポケットにより排気が左右に引っ張られ全面に炎が演出される絶妙な設計になっているのです。
今回ご紹介しているHea Inspire 45Hは炎が均等に立ち上がり、綺麗なオーロラ炎がガラス面全体で楽しめます。
中型ストーブDovre 700SLとの比較
比較としてドブレ700SLを引き合いに出しますと、こちらは大排気量の重量級マニュアル車のような印象で、シフトチェンジを駆使してのテクニックが要求されます。
レバー1つで空気調整が可能な45H。一次、二次それぞれの空気調整レバーと煙突ダンパーを個別に操作する必要がある700SL。
両機種の違いを車で言えば、
- 現行モデルのロードスター
- 旧モデルのBMW M5
といった感じでしょうか。
小さい炉内のメリットとデメリット
特徴的な形状をしているHetaの炉内。
それが産み出すメリットとデメリットについてご説明いたします。
Hetaはこれからの日本のライフスタイルにぴったりのストーブ
高気密高断熱住宅やZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)の平屋、また、「二階建て住宅の二階リビングに薪ストーブを設置する」案件が最近目立ってきました。
高性能住宅には適切な出力のモデルを選びましょう
この場合には各メーカーから出されている「小型機種」が選択肢となります。
こういう高性能住宅や小面積の家に中型、大型の機種を選択してしまいますと、快適な薪ストーブライフを送るのは厳しくなるでしょう。
ボリュームゾーン(売れ筋)である中型・大型モデルは概して出力も大きく、そういう機種を上記した高性能・小面積の住宅で焚くと、部屋が暑くなりすぎ不快になる可能性が高いのです。
薪ストーブに関しては「大は小を兼ねない」ので気をつけましょう。
その点このHetaは極めて少量の薪で安定燃焼しますので、そういうお宅でも部屋が暑くなり過ぎることもなく、綺麗な炎を楽しめるのです。
春の穏やかな日に気軽に焚けるストーブというのは、
「小面積の高気密高断熱住宅にも適している」
ということです。
住宅の性能が上がり子供の巣立ちで家族も減り、リフォームや建て替えで
「小面積や平屋なので暖房面積が少なくても良い」
というケースがこれからどんどん増えてくるでしょう。
そんな「時代の流れ」に適応させるため、各社ともこれから小型モデルの開発に力を入れるでしょうが、Hetaはその先駆けとして大ヒットする予感があります。